2014年9月21日日曜日

サトルティ:巧妙さの発見<選んでもらう>

<カードを選んでもらう>

● カードマジックで良くある
<最初に好きなカードを選んでもらう>手順で、
ただ単に『カードを1枚選んでください、決めてください』と言って選んでもらうよりも、

● 『これから、何でも好きなカードを選んでもらいます。
でもカードのマークは後から選んでもらいますので、まずは数字を選んでもらいます。』
『1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13・・・どれでも結構です。』と言って数字を決めてもらいます。

⇒ ここで、単に「1から13の数字を」と言わずに、上記のように数字を全部言っていくことが、メンタリズムの雰囲気をもたらすテクニックの一つです。


● 微妙な感じですが、こういったところが大事だとAndy Nymanは言っています。
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次に、

● 1人目の観客に「数字」を決めてもらったら、その人に誰か他の観客を指名してもらい、
その人に「カードの色」を決めてもらいます。

● こうして、2人目の観客に「色」を決めてもらい
3人目の観客にその色のマークを決めてもらいます。

こうして、1枚のカードが決定しました。



⇒ このように1人の人にカードを決めてもらうよりも、3人にそれぞれ決めてもらっていったほうがフェアに決められた印象が強くなり効果的です。



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● イギリスのメンタリスト:Andy Nyman氏の商品「ビッグ・リアクション」から

Facebook 2012年1月27日 11:01より転載


2014年9月18日木曜日

マジックのタネ教えます

観客からの質問への対処

● マジックを演じた後、必ずと言ってよいほどお客様から発せられる言葉。「それどうやったの。仕掛けは?タネは?教えて。」

● マジシャンにとっては一番困る質問です。一番いやなお願いです。押しの強さにまけて、人間関係などを考えて・・・・・、もし教えたが最後、今までのあの不思議さ、感動は消えてしまうことをしっているからこそ、教えられないのです。

● こんな場面での対応に苦慮されているマジシャンに、万能とも言える回答。
素人、初心者、アマチュアの強みを最大限に活用した<答え>を得ました。
以下、お試しを。

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「私は手品が下手です。
こんなに下手な人は珍しいほどだそうです。
その私が何故このような奇跡を起こせるのかは、ある方に教えていただいたからです。
とても下手で、不器用な私にこのような貴重な手品を教えてくださる代償、いえ、条件がひとつありました。
その条件とは「この手品を演じる際に受ける質問全てに答えてはならない」です。

これは私が答えると初心者ですので、余計なことを口走り、トリックを推理されてしまうヒントを提供してしまう恐れがある、だから何も答えるんじゃない、
下手なのだから沈黙を守りなさい、話すなら「一切何も言うなと強く教えられた」と言いなさい、これが守れなければ今後一切レクチャーはしない、そう言われました。

私はまだ手品を続けていきたいのです。
ですからいかなる質問にもお答えできません。
ご理解ください。」

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● いかがですか。
この投稿は、北海道の橋本英司さんからいただいたものです。

● ただ無碍に断るのではなく、こんな気の利いた言葉、有効だと思います。

2014年9月11日木曜日

「サイレントランニング」感想

北海道の橋本様から大変率直で貴重な感想をいただきました。下記に少々長くなりますが、全文をご紹介させていただきます。(ご本人了承済)


北海道の橋本といいます。
サイレント・ランニング日本語版、その原理の秀逸な手順に脱帽しております。

正直言いまして「ダイレクトマインドリーディングの際、この手順そのままで行けば、1度ならまだ許せるが2度の読み間違いが生じる恐れがある。それではたとえ最終的にカードを言い当てたとしても、現象そのものの説得力、インパクトに欠けるのではないか」
また、ダイレクトマインドリーディングの際、いくつかの手順にある強引さや不安や疑問から、「読み物としては面白いが実践的ではない」という印象を持ちました。

しかし、クロスロード並びにCRACAAN(クロスロード式 Any Card at Any Number)を実践して、ただの一度も失敗がなく、現象を観た友人知人が絶句する姿、驚愕のあまり本当の超常現象を観たと興奮する姿が目に焼き付いており、自身の体験から考えて、「サイレント・ランニングを演じないまま、お蔵入りするのはもったいない」と感じました。

『消滅するカード』は、クロスロードで酷似した現象を一度は観た友人知人が多すぎ、演じる気にはなれませんでしたが、『ダイレクトマインドリーディング』は「やってみる価値がある」、「なにか得るものが必ずある」と思いたち、もともと実証主義ですので、半分はドキドキ、半分はワクワクで演じました。

結果的に滞りなく手順が進み、危惧していた不安や疑念は皆無とはいえませんが「それほど気にするようなものではない」ことを知りました。
身に付ければ強力な武器。その看板に偽り無し。素晴らしいトリックを授けて頂いて感謝の意に絶えません。

今では「サイレント・ランニングは充分に実践的な、無理のない究極のカード読心術である」と、胸を張って言えます。
ありがとうございました。

サイレント・ランニングの謎を解く手がかりは、あるといえばあるのでしょうが、それが観客には見えないのだと思います。手順の1か所は、本来は唯一不自然な点であり、ここが手がかりになるはずです。

それでも数字が自由選択であったためにマークも分かるはずがない、結局手がかりはゼロ、そう思い込んでいます。全てがランダムでフェアに見えます。


なぜそう人は思い込むのか当初は僕のほうが不思議に思うほど巧妙な手順でした。